アコーナ10月勉強会報告

アコーナ 10月勉強会報告

 

こんにちは。帰国して2ヶ月経ちました、大串綾です。

先週末、はじめて大阪のナラティヴ・セラピー勉強会アコーナに参加してきましたことを、参加者の許可も得たので報告したいと思います。

まず、久しぶりの方との再会、新しいナラティヴ・セラピーに関心の高い方との出会い、が嬉しい。

この日は、まあみさん、ゆみこさん、ゆういちさん、ともこさん、えっちゃん、ゆかさん、私、そして担当のきみさんと、まぁちゃんで、9人で行いました。David Epstonのワークショップの報告と、5つの質問を考えるワークをしてくれました。

 

まず、Davidの話を聞いた方から、彼の情熱、わくわくがにじみ出ていることが話題に。自分の価値観をかなり投入して、一緒に難解なミステリーに挑む共同研究者の姿勢。英語より日本語でやっている人の話を聞きたいと思っていましたが、生でいろいろなことを感じた人がもどかしそうに言葉にしているのを見て、行ってみればよかったなぁと思いました。

 

さて、その後のワークは、5つの質問を考えて、それをペアの相手に聞いていくというものでした。どんなテーマであれ、質問であれ、「あなたのことを知りたいです」という気持ちで聞くということを言われました。

 

○聞き手になる

私が、実際に聞いた質問は以下のものでした。

  • そのことはあなたにどう影響しているか?
  • その影響はどれくらいか?
  • なぜ?
  • それをサポートしてくれるのは何?誰?
  • 今、話したことは、どんなメッセージをあなたに伝えている?

 

私は、事前にいくつか質問案を考えておいて、でもその通り順番に聞いても機械的になるので、話を聞く中で選んだり変えたりする、というやり方をして、それはナラティヴ・セラピーで見る質問がなかなか出てこない私にとってはやりやすいやり方でした。実際にセラピーの前に、ナラティヴ・セラピー的質問を念頭に置いておくために書き出しておくのもいいなと思いました。

私の質問の中で、影響の大きさを聞いたあたりが話が深まったきっかけになった、メッセージを聞いた質問が印象に残ったというフィードバックをいただきました。また、文言というよりも、「自然で心地よい間」があって、そのことが良かったと教えてもらい、自信になったというか、これでいいのだ、という感じを持てました。

 

○話し手になる

自分が話し手になったときには、今仕事探しをしていることを話しました。その中で、アルバイトが見つかればそれは免罪符になる、と言ったのですが、「免罪符、っていう言葉を使ったけれども、それは何から?」と素朴に聞かれて、なんとなく「あ、ほんとだな」と笑っちゃいたい気持ちになり、印象的な質問でした。

また、「それはどんなことを言ってくる?」という質問は、「え…なんだろ」と答えるのに時間がかかるのですが、考えたい質問でした。Davidは、良い質問とは「犬が骨を貰ったようにしゃぶりつきたい質問」と言っていたそうで、私にとってはこの質問がしゃぶりつきたい、というか、長い間しゃぶっていたいような質問だったな、と思います。そういうとき、考えに沈み込むよりも、むしろちょっと「わくわくっ」とするような感じが生じたのが不思議でした。なぜかそう感じるのかはわからないけれど、そのあたりがキーポイントなのかな、と思っています。

 

 

他の参加者にとって響いた質問をシェアしてくださったので、頭の中のナラティヴ的質問リストを長くするために、ここに書いておきたいと思います。

・(そのあなたが今取り組んでいる研究は)あなたに何をさせようとしていますか?

・生活が語りかけていることは?

・(〇〇と思っている、と言っていましたが)どんな映像が浮かびますか?

・(6割です、の答えに対して)あとの4割は?

・それはあなたの価値観とどう結びついているのですか?

※「価値観」という言葉だと考えにくいから「大切」などの言葉を使う、という人もいれば、価値観という言葉は馴染みがあって扱いやすいという人といました。同じ言葉でも共有しているものもあるし、それぞれ独自のものや印象もある。

 

質問について考えてみたとき、単語部分の言葉は、人によって捉え方の差が大きく、それは聞く側と話す側が試行錯誤しながらぴったりくる言葉を見つけていくものだと思います。一方で、その文章の構成部分とでもいうような部分(〇〇があなたに何をさせる、語りかける)、その文章の表している構図のようなものは、ナラティヴ・セラピーの考え方として変わらずそこにある、と感じました。たとえば、〇〇→あなた の構図で、何かをさせたり、メッセージを発していたり、ということ。その世界観は、言葉選びとは別の問題としてあって、社会構成主義っていうことになるのでしょうか。そこをきちんと掴みたいと改めて思いました。

きちんと伝わる言葉になっているかわかりませんが、今後の自分へのメッセージとしても、ここに記しておきます。

 

アコーナのみなさん、おつかれさまでした!また次回の特別回を楽しみにしています。

大串 綾

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