具体的な文言リスト

ナラティヴセラピーに少し慣れてきましたが、具体的に文言を頭に入れていくのが、今の私の課題です。
リフティングをするのですが、まだ、すっすっと言葉が出てきていません。
そこで、とりあえず、リストを作ってみることにしました。
以下、国重浩さんのビデオ講座に収録されている2つのセッションから、抜粋したThの質問を中心とした応答です。(ビデオを見ながらメモをしたものなので、語尾の正確性には欠けています。)
ふたつのセッションを混ぜた形としていますが、順序は、時間の経過に合わせた順です。似たものを、ひとつのまとまりとしています。
◆’問題’のClの捉え方の理解のための確認
「○○は、どういう意味合いでそう感じてらっしゃるのかもう少しお聞かせ願えませんか」
「…だと、理解していいですか?」
「○○という印象を受けています」
「今、○○という話で、他にも何か要因としてあるんでしょうか?」
「どれくらいのインパクトがあるものだった?」
「どの程度、○○が影響している状況?」
「○○がずいぶんと忍び寄ってきて…」
「はじめに○○と表現されましたけれど、それは…」
「○○と△△があった、と。どのへんが大きい?」
「どの部分が違ってきたんですか?」
◆ポジショニング
「そういう自分をどう思われているんですか?」
◆’やってこなかったこと’以外のもの、オルタナティブストーリーに目を向ける。また、Clがそのストーリーをどう捉えているか、の確認。
「どう対処してきたんでしょうか?」
「今何パーセント」「その数字はどう思われている?低い、高い」
「…という状況で、○○さんが一生懸命やっているというイメージを勝手に持っているのですが、どうでしょう?」
「それを思い返してみたら、どんな支援がどの程度ある?」
「はじめの○○という言葉を、今改めて考えるとどうですか?」
「どんな風な別の見方ができる?」
「できるようになったこと」
「…して、…となった、ということは、人生においてどんな意味合いがありそうですか?」
「その人がこの場にいればなんて言う?」
「今、言ってみて、それは相手に聞いてもらえそうな感触か、難しそうか」
◆雰囲気を変える、区切りをつける言葉
「今ね、…」
「わかりました、さあ…」
◆終わっても大丈夫かどうかの確認、話す前との違いの確認のための質問
「(終わりの)時間を考え始めているんですが、この件を考えた上で話しておいたほうがいいことは、何かありますか?」
「今、話してみて、どんな状態なのか、教えてください。」

これはこれで、段階によってこういったプロセスがあるようだということは、書き出せたのですが、次はもっと正確な言葉を抜き出してみます。
語尾や、ちょっとした言い回しが、ナラティヴの視点や、外在化を表していることが多いので、今度は逐語録のあるセッションから抜粋しようかなと思います。

これらのセッションはとても確認が多く、Clが、その体験の意味を決定する権利を持っている、ということを常に気にかけていていると思いました。確認をし、その体験の意味をClがもう一度考えることを援助していると思います。
そして、では何に注目をすれば公平な見方で、Clの体験を描けるのかということが、ナラティヴセラピーの本に書かれていることだと思います。
一方で、その場の流れ、次に何に焦点を当てるか、ということについては、Thの力が働いています。「さあ」「今、こう言いましたが」というような言葉を発したときに、その場の空気や雰囲気、これから深めていくぞ、なのか、他のことに目を向けるのか、そろそろ終わりに近づいてきたのか、ということがThの語調に表れていたと感じました。セラピストは、セラピーの場に責任を持たなければいけないことを考えると、そういった動きも必要なときがあるなと思いました。

以下、国重浩さんのビデオ講座(有料)です。
https://nsgk.emanabu.jp/course/info.php?id=7