綾城初穂さんの「学校の対立問題に対するナラティヴアプローチ」

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第97回ブリーフ・セラピー研究会 定例研究会
テーマ:「学校の対立問題に対するナラティヴアプローチ」
講師: 綾城初穂先生
日程:2019年6月16日(日)10時15分~17時
会場:月島区民館 5号室
東京都中央区月島2-8-11  Tel.03-3531-6932
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ブリーフ・セラピー研究会の山口博三です。

昨年12月に国重先生よりご紹介がありました、綾城先生の「学校の対立問題に対するナラティヴアプローチ」の内容が決まりましたのでご連絡致します。
また、ご興味のありそうな方々へもご紹介いただけます様お願い致します。

お申し込み先は、この文末にある山口博三yamahiromilton@gmail.com宛です。
このメールに返信すると、メーリング・リスト登録者宛てになってしまいますので、ご注意ください。

今後の予定:8月18日 東豊先生 「枠組みと見立て」

■綾城先生よりの概要
 学校現場では、いじめや暴力は避けて通れません。こうした対立問題の対応と して最初に浮かぶのは、問題を起こした児童生徒に謝罪の指導や罰則(時にカウ ンセリング)を行うことではないかと思います。ここには、その前提として、 「児童生徒の心の中に問題があって、それを変えれば解決する」という本質主義 的な考え方があると言えます。しかし、本質主義的な対応は効果がない場合も少 なくありません。問題とされた児童生徒は心を改めるのではなく逆に怒りを増し、 場合によっては被害生徒に報復する可能性もあります。また、被害生徒には何も 提供されません。さらに、「対立はより強い者(この場合は教員)が解決する」 「対立は問題のある個人を排除することで解決する」という、実質的にはいじめ や暴力と同じメッセージを児童生徒に学習させることにもつながりかねません。
 この点で、ナラティヴセラピストのジョン・ウィンズレイドとマイケル・ウィ
リアムズによって提案された対立問題へのナラティヴ・アプローチは、非常に大 きな可能性を持っていると私は考えています。本アプローチは本質主義的な仮定 を取りません。そして、加害生徒を含めた児童生徒が主体的・協働的かつインク ルーシブな形で(例えば、加害生徒・被害生徒・傍観していた生徒を同時に対象 とするといった形で)自ら問題解決を図ることができるよう、支援をデザインし ています。そのため本アプローチを使えば、学校の対立問題自体を子どもたちに とって問題解決学習の機会へと変えられる可能性もあります。
 本研究会では、このアプローチの理論的背景を説明したうえで、いくつかの実
践方法について、日本で行われた具体的な事例に基づいて紹介します。また、実
際に実践方法の一部を体験する機会も設けるつもりです。ご関心がある方々の参
加をお待ち申し上げております。

参考図書
 研究会の内容は特に前知識がなくとも理解できますが、以下の書籍に目を通し ていただけるとより理解が深まるかと思います。
『ウィンズレイド, J. ウィリアムズ, M. (著) 綾城初穂 (訳) (2016). いじめ・
暴力に向き合う学校づくり―対立を修復し、学びに変えるナラティヴ・アプロー チ 新曜社.』

■プログラム
午前
(1) 学校の対立問題の課題
(2) ナラティヴ・アプローチの基本的考え方(簡単なワークも行います)
午後
(3) 事例の紹介:メディエーション(対立相手同士の仲裁)
(4) ワーク:修復的実践(対立相手との関係修復を目指す実践)
(5) 事例の紹介:秘密いじめ対策隊(学級内でチームを結成し、秘密裏にいじめ
対策を行う方法)

■講師プロフィール
駒沢女子大学心理学類/同大学院臨床心理学専攻専任講師。カリフォルニア州立 大学客員研究員、福井大学教職大学院講師を経て現職。臨床心理士・公認心理師。
専門は、教育相談、質的研究(ディスコース分析)、ポジショニング理論。教育・ 研究とともに、児童生徒とその保護者への心理支援や教員へのコンサルテーショ ンを行っている。

<主な論文>
綾城初穂 (印刷中) ディスコースの視点から見た親面接の理解と意義 心理臨床
学研究, 37(1).
Ayashiro, H. (2018) What does a diagnosis of Asperger’s syndrome mean to
a school-aged Japanese client? A case study illustrating the use of
positioning theory. Wisdom in Education, 8(1), Article 2.
http://scholarworks.lib.csusb.edu/wie/vol8/iss1/2
Ayashiro, H. (2016). Reproducing dominant discourses for therapy:
Discourse analysis of a Japanese client’s therapy. Journal of Systemic
Therapies. 35(1), 37-51.
Ayashiro, H. (2015). Deconstructing dominant discourse using self-
deprecating humor: A discourse analysis of a consulting with Japanese
female about hikikomori and NEET. Wisdom in Education, 5(2). Article 2.
http://scholarworks.lib.csusb.edu/wie/vol5/iss2/2
綾城初穂 (2015). ポジショニング理論によるクライアントの語りの理解 鈴木
聡志・大橋靖史・能智正博(編) ディスコースの心理学―質的研究の新たな可能性
のために― ミネルヴァ書房. pp. 155-173.

■ 会 場:会場:月島区民館 5号室
東京都中央区月島2-8-11  Tel.03-3531-6932
■ 定 員:60名(お申込み順)
■ 参加費:4,000円
■ 主 催:ブリーフ・セラピー研究会、NPO法人 日本ソリューショントーク協会

■申込:yamahiromilton@gmail.com宛てに以下をご連絡ください。
 折り返し、振り込み口座をご連絡いたします。
 入金をもって、正式申込みとさせていただきます。
 1.氏名
 2.メールアドレス
 3.所属団体または企業名
 4.ブリーフ・セラピー研究会のメーリング・リストについて、
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  (2)入っていないが加入しない
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 6.「綾城先生」と記述下さい。

以上、宜しく願います。

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