ナラティヴセラピーワークショップ2日目

ナラティヴセラピーワークショップ2日目が終了しました。
今日の午前中は、お互いの参加動機を小グループで共有したあと、マオリのクラブの大学生によるパフォーマンスと交流。
午後は、Elmarieによる講義やデモンストレーションでした。

今のそれぞれの状態を共有し、知識によって優劣がつけられる場ではないこと、講師を「全てわかっている人のように祭り上げないこと」を浩さんが確認するところから始まりました。また、YWCAという団体が若い女性、特にマオリ女性の支援をしていること、そこにお金を支払うことで、その団体を支援できる、といったお金の話も共有されました。納得感をもって、わかってもらっておこうという丁寧な場を作る姿勢を感じられました。こういうのが、「尊重」だなと思います。(「尊重 respect」 は、ニュージーランドで私が感じたことであり、ナラティヴにおいて大事にされていることでもあると思っていて、私の今のテーマのひとつです)

午後の講義では、Map.1;外在化のConversation と Map. 2;Re-Authoring Conversationの例として、参加者のひとりのインタビュー。
インタビューは、Landscape Action(What,When,Who,Where,How) を描写し、Identity Landscape(←この名前が正しかったか曖昧なので、訂正があれば教えてください)に移るというやり方をとっているとのこと。その後、彼の許可のもと、話に出た彼の父親に対して、彼女が手紙を書き、読み上げました。
このあたりの用語ややり方に関しては、「ナラティヴ実践地図」マイケル・ホワイトをきちんと読もう、と思いました。

お茶の休憩後は、違う参加者のインタビュー。これが、本人にとっても予想外に、世代を越えた話になり、とても興味深く聞きました。
ここで終了の時間となり、私としては、ここから何を受け取ったのか漠然としている状態です。他の参加者の方のなかには、とても感動されている方もいらっしゃって、それぞれが違うポイントで、言い方はおかしいですが、勝手にいろいろな物を掴んだんだな、と思いました。ひとりの方は、自分の仕事のなかで接する相手と、インタビューの話を照らし合わせて感じたことがあったようですし、私は、インタビュイーの言葉と英語の翻訳を集中して聞いていて、インタビュアーの様子があまり見えていませんでしたが、出てきた話がとても、深く、広がっていった様子が印象的でした。
今日は、私は晩御飯会に参加せず、みなさんと感想を共有するお時間はありませんでしたが、気になっています。明日は Dr.Donald McMenaminの講義に加えて、午後の振り返りもあります。講義だけでなく、そこから広がる振り返りの時間も楽しみにしています。

※写真は、漠然とした私の今日の講義の印象です。講師のエルマリーとインタビュイー、通訳の方、スライドに写し出された過去のインタビュイー、参加者の我々のイメージ。